地方から東京へー転職体験記 #1

転職・職歴

こんにちは。ななの葉ブログ管理人です。

私は大学の文系学部卒業後から現在まで、数回の転職を経験しています。その中の1回は、地方から東京へ、そして小規模な学習塾から(契約社員ではあったものの)上場企業のグループ会社へと環境の変化が大きいものでした。

そして、現在は都内のIT関連企業で正社員として働いています。

そんな私の転職体験を少しずつ紹介していきたいと思っています。

予備校・塾での正社員生活

私は大学卒業後、地元で就職しました。地元に拠点を置く地域密着型の予備校です。

大学では地元を離れて1人暮らしをしていたのですが、大学自体が地方にあったので、Uターン就職と言っても、都会から地元に戻ってきたということではありません。

言ってしまえば、田舎で育った人間が、別の田舎の大学に進学し、田舎に戻ってきたという感じでしょうか。

予備校の社員と言っても、講師の場合もあれば、校舎運営、事務スタッフ…といろいろあると思いますが、私の場合は「講師」でした。

予備校・塾業界は常に人手不足で、入れ替わりが激しい業界でもあるので、私も複数の予備校・塾を経験しました。中には講師として授業をするだけでなく、校舎長・教室長として運営業務をすることもありましたが、基本的には閉じられた世界での生活でした。

限界と葛藤

講師生活は、とてもやりがいのあるものでした。ただ、この業界は、よほどの大手でないと給与・待遇はあまりよくありません…。

また、仕事柄昼夜は逆転、土日祝日はほぼ仕事…。もともと友人が多いわけではなかった私は、数少ない友人とどんどん疎遠になっていきました。

そして、教育業界というのは、「辛い」ということがなかなか言えない職場でもあります。なぜなら「辛い・休みたい」ということは「生徒に対する愛がない」と思われてしまうからです。

今はそういった風潮は薄れているかと思います。ただ、私が働いていた当時(2000年代)は所謂「やりがい搾取」というか、自分を犠牲にして生徒に尽くす人が良い先生というような雰囲気が確かにありました。

「授業を休んで生徒に迷惑をかけられないから、身内の葬儀にも出なかった」そんな話が英雄譚として語られるような世界でした。※会社が強制するのではなく、自分でそれが誇らしいことだと感じ、そういう選択をするように仕向けるような空気感があったのです。

私はそんな中で、だんだん身も心もボロボロになっていました。

それでも「生徒のために頑張れない自分はだめな人間なのではないか」「3週間休みがないくらいで…もっと休みがない人もいるのに…」とどんどん自分を追い詰めてしまっていました。

いざ転職へ

ただ、それもあるときに限界を迎えます。

このときの気持ちはまたどこかで書きたいのですが、本当に、限界だったのです。

私は当時受け持っていた受験生たちを送り出すと同時に退職しました。

転職先など決まっていませんでした。

というか、当時の職場で働きながら転職活動など、到底無理でした。

予備校・塾業界の転職であれば、選ばなければあっさり次が見つかります。でも、私はこれを機会にこの業界を離れるつもりでした。

とにかく、休みたかった。目覚まし時計をかけずに眠りたかった。ただそれだけでした。

転職先を決めずに辞めたことで、この後とてつもない苦労をすることになるのですが、それでもこの時の決断は正しかったと、今でも思っています。

退職金代わりにいただいた2週間の有給休暇(本来当然の権利です)は、本当に何もせずのんびり過ごし、その後ハローワークでの諸々の手続きを行いました。

地方での転職ー大卒は嫌われる??

今思うと夢も希望もない話ですが、当時の私の転職条件は、

・原則土日祝日休み、月1〜2回の休日出勤はOK

・8時〜19時くらいの時間で働きたい(残業は当然あるとしても21時位には帰りたい)

・給与は最低でも手取り15万、できれば17万くらいは欲しい。ボーナスは出たらラッキー

全く高望みなどしてはいませんでした。とにかく、人らしく暮らしたかっただけでした。

それでも転職先はなかなか決まりませんでした。「予備校・学習塾」というキャリアや年齢がネックになった部分もあったかもしれませんし、当時の景気もあったかもしれません。

けれどそれ以上に、地方には「大卒」の働ける場所はほとんどありませんでした。

私はそのことについて、「大卒の学歴にふさわしい職を探そうとするから見つからないのであって、自分が仕事を選ばなければ見つかる」と思っていたのです。

しかし、それは甘い考えでした。「大卒なんて扱いづらい」そう思われていることをヒシヒシと感じました。

地方での転職ー女性は1人暮らししないもの?

もう1つ私を苦しめたのは「女性の給与条件が低い」ということでした。

家族と暮らすことが前提の給与水準のところがほとんどなのです。まるで「女性は実家暮らしか、結婚して旦那さんの収入ありきで生活するものだ」と言われているようでした。

実際、地方で女性が自立して生活するには看護師などの資格を持って働くか「銀行」「公務員」「数少ない大手企業の地域拠点」で働くしかないのではないかと今でも思っています。

次第に「地方では、私のように手に職のない女が1人で生きていくのは無理なのかもしれない。東京へ出るべきなのではないか…。」と思うようになります。

#2へ続く

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